犬と一緒に生活しているなかで、決められたトイレでおしっこやウンチをしてくれないのはとても困りますよね。
片付けも大変だし、においも気になる。不衛生だし、なにより犬との生活が全然楽しめないの。
実は多くの飼い主さんが、このようなトイレの失敗の悩みを抱えています。
この記事を読むとわかること
- 犬がトイレを失敗する原因と対策
- 室内でトイレの失敗を防ぐ補助グッズの紹介
トイレの失敗がなくなれば毎日の生活が楽しくなるのはもちろん、犬と一緒の旅行にも気楽に行けますよ!
あなたのワンちゃんを観察して、当てはまる対策をしてみてくださいね。
【犬のトイレ】室内で失敗する原因と対策
犬がトイレを失敗する原因は、「子犬でトイレトレーニング中」か「成犬で失敗する」かで原因が変わってきます。
子犬のトイレトレーニングについては、以下の記事で詳しく説明しています。
子犬を飼い始めたばかりの方は、ぜひこちらも読んでみてくださいね!
トイレの失敗の原因は、大まかに分けて3点あります。
詳しく見ていきましょう。
トイレの場所を認識できていない
犬には「トイレ」という概念がなく、寝床以外はすべてトイレだと思っています。
そのため、しつけをしてトイレの場所を覚えさせなければなりません。
頑張って教えているのにうまくいかないと、悲しくなりますよね。
そこで、教えてもトイレと認識してくれないときの対策を4つご紹介します。
それぞれ説明しますね。
犬が行きやすく落ち着く場所に設置する
トイレの時は無防備になりますよね。
犬にとっては敵に狙われる危険があるため、犬には安心して落ち着くトイレが必要なのです。
まぶしいライトが当たっていたり、大きな物音がする場所は落ち着きません。
そう考えると、洗面所や脱衣室などは静かでよいのですが、注意点が1つ。
「あなたのワンちゃんは、どこで過ごす時間が長いですか?」
過ごしている場所とトイレの場所が離れていると、トイレに間に合わず失敗することも。
そのため、犬が行きやすく落ち着く静かな場所がよいのです。
トイレトレーは犬の体がすっぽり入る大きさを選び、ラグマットは敷かない
トイレのサイズや犬が踏んだときの感触も重要です。
犬はトイレのときに、クルクルまわって場所を確認します。
クルクル回れる大きさのトイレトレーとシーツを設置しましょう。
また、草むらでトイレをする習性があるので、フカフカした場所をトイレと認識する犬もいます。
トイレを覚えるまでは、ラグマットを敷かないのがおすすめですよ。
こまめなシート交換でトイレの清潔を保つ
犬はとてもきれい好きです。
おしっこで足が濡れるのを嫌う犬は多く、汚れているトイレではしません。
たいへんですが、トイレトレーの洗浄やこまめなシーツ交換をしてトイレの清潔を保ちましょう。
トイレと寝床は別にする
ケージの中に寝床とトイレを一緒にしている場合は、ケージから出すとトイレを失敗することも。
理由はケージの中では寝床を汚したくないのでトイレでするものの、そこをトイレと認識しているわけではないからです。
「ケージの中はトイレ」「寝床はクレート」などトイレと寝床は別にし、離れた場所にするのがベストです。
ストレスを抱えている
犬がなにかしらストレスを抱えているときも、トイレの失敗がみられます。
例えばこのような状況。
- 引っ越し・家族が増えたなど、環境が変わった
- 飼い主と離れている時間が長くなった
- かまって欲しいのに相手にしてもらえない
- かまわれ過ぎてゆっくり休む時間がない
もちろん犬の性格にもよりますが、犬はちょっとしたことでストレスを抱えます。
ストレスを抱えたときの対策は2つです。
ストレスを抱えたときの対策
それぞれ見ていきましょう。
一緒に遊ぶ・アイコンタクトをしっかり取る
群れ社会で生きてきた犬は、単独行動が苦手。
犬の群れ社会には、必ずリーダーがいます。
そのため飼い主さんがリーダーとなり犬と主従関係が築けていれば、安心し犬のストレスは軽減されます。
あなたとワンちゃんの主従関係を見直してみてくださいね。
また、犬は無視されることが大嫌いです。
長い時間でなくてもよいので、空いた時間に一緒に遊ぶ・散歩中にアイコンタクトをしっかりとるなど、気にかけてあげることが大切ですよ。
落ちついて眠れるように配慮する
平均12~18時間眠る犬の睡眠はとても大切です。
睡眠がとれていないと、攻撃的になったり免疫力が落ちて病気にかかりやすくなったり。
犬にとっても飼い主さんにとってもよいことはありません。
犬の睡眠中は、そっとしておき落ちついて眠れるように配慮してあげましょう。
なにかしら病気が潜んでいる
病気がある場合もトイレの失敗の原因になります。
どのような病気があるのか、まとめてみました。
病気 | 症状 |
---|---|
分離不安 | 片時も離れない。不安による失禁 |
膀胱炎 | 血尿・排尿時痛・頻尿 |
糖尿病・ホルモン異常 | 多飲・頻尿・尿失禁 |
尿路・膀胱結石 | 血尿・排尿時痛・排尿障害 |
異所性尿管(先天性) | 常にポタポタと失禁 |
脊髄腫瘍・椎間板ヘルニア | 排尿障害・歩行時の痛み・歩行障害 |
認知症 | 認識力の低下・失禁 |
環境を整えてもトイレの失敗が続くときは、病気の可能性があります。
日ごろから犬の様子を観察して、少しでも違和感があれば病院へ行ってくださいね。
ここまで犬がトイレを失敗する原因と対策をお伝えしてきましたが、注意点が二つあります。
- 犬がトイレを失敗しても決して怒らないこと
- 失敗した場所は臭いを取り除くこと
怒ってしまうと、犬はおしっこをしたことで怒られたと勘違いします。
その結果トイレを我慢したり、見えないところで隠れてしたり、食糞なんてことにもなりかねません。
またおしっこの臭いがついている場所は、トイレだと思って同じ場所で失敗を繰り返します。
きちんと犬用の消臭剤で臭いを取り除きましょう。
怒らずに淡々と片づけて、勘違いさせないように気をつけましょうね!
つぎは、根気がいるトイレトレーニングの補助グッズをご紹介します。
【犬のトイレ】室内での失敗を防ぐ補助グッズ5選
犬はおしっこの臭いが付いている場所をトイレと認識します。
そこで補助グッズとしては、「臭いをつけたシーツ」「アンモニア成分を配合し犬をトイレへ誘導するスプレー」があります。
臭いを付けたシーツ
しつけ用トイレシーツは一般のシーツよりも割高ですが、口コミでも成功例があるので試してみるのもありですよ。
ここでは代表的なシーツ商品を2つご紹介します。
ボンビアルコン (Bonbi) しつけるシーツW消臭neo レギュラー 60枚
Amazonでの5つ星のうち4.2の評価を受けています。
トイレを誘導する臭いのほかに、消臭剤「ケスモン」に加えてAg+を追加して抗菌効果UPのシーツです。
JOYPET(ジョイペット) トイレの学習シーツレギュラー 48枚
臭いを付けたシーツでトイレまで誘導し、認識させるトレーニングシーツ。
Amazonでの5つ星のうち3.7の評価を受けています。
人によっては、臭いを感じる場合があります。
トイレへ誘導するスプレー
スプレーは、トイレシーツに吹きかけて使用します。
アンモニア成分配合ですが人間には臭いを感じない微量なため、部屋が臭くなる心配はありません。
ここでは代表的なスプレー商品を3つご紹介します。
トーラス :強力トイレしつけスプレー3.0 おマル上手100ml
Amazonでの5つ星のうち2.9の評価を受けています。
成分:弱アンモニア合成、各プタン類、尿素、緑化フェロモン
JOYPET(ジョイペット):ザ・しつけトイレの学習 100ml
Amazonでの5つ星のうち2.9の評価を受けています。
成分:香料、アンモニア水、保存料(パラベン)、精製水
トーラス:はぐくむトイレ100ml
Amazonでの5つ星のうち3.0の評価を受けています。
成分:弱アンモニア合成、各プタン類、尿素、緑化フェロモン、ヒドロキシ安息香酸エチル、イオン交換水、ペット専用消臭剤L-17W
スプレーに配合されている臭いは全ての犬が好む臭いとは限らないので、あなたのワンちゃんが逆に寄り付かない場合もあります。
スプレーは少量から試しましょう。
シーツとスプレーを合わせて商品を5つ紹介しましたが、あくまで「しつけの補助」として使用してくださいね。
トイレをきちんと認識させ、場所が変わっても失敗させないためには「しつけ」が重要です!
トイレのしつけについては、以下の記事で詳しく説明しています。
ぜひ、おさらいしてくださいね!
【犬のトイレ】室内で失敗の原因と対策~補助グッズ5選
今回は犬のトイレの失敗の原因と対策、そして補助グッズをご紹介しました。
失敗の原因
- トイレの場所を認識できていない
- ストレスを抱えている
- なにかしら病気が潜んでいる
そして対策と補助グッズです。
対策
- トイレは、行きやすく落ち着く場所に設置
- トイレトレーは、犬がクルクル回れる大きさを設置しラグは敷かない
- こまめなシーツ交換・トイレトレーの洗浄で清潔を維持
- トイレと寝床は場所を別にして、離す
- 一緒に遊ぶ・アイコンタクトをしっかり取るなど、気にかける
- 落ち着いて眠れるように配慮
- 病気が潜んでいる場合があるので、違和感があれば受診
- 怒るのは逆効果
補助グッズ
- しつけ用トイレシーツ
- トイレしつけ用スプレー
犬のトイレの失敗は室内が不衛生になり、とても気になる問題です。
飼い主さんのストレスもたまりますよね。
あなたのワンちゃんに当てはまる対策をして、ワンちゃんとの生活を楽しんでくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。