子犬が家に来ると、その可愛さに目を奪われる一方で、暴れる行動に悩まされることも少なくありません。
特に初めて子犬を飼う飼い主さんは、どう対応すればよいのか迷うこともあるでしょう。
このまま暴れ続けるなら、飼っていけるのか不安を感じている飼い主さんもいるかもしれませんね。
子犬が暴れる理由を知り適切な対応としつけをすることで、ワンちゃんが暴れることは減っていき穏やかな日々を過ごせるようになりますよ。
今回は、子犬が暴れる理由としつけ方法について詳しく解説します。
この記事を読んで実践していただくことで、ワンちゃんが暴れてしまうことへの具体的な対処方法が分かるようになります。
ワンちゃんが暴れてしまうことに悩んでいる飼い主さんは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 子犬が暴れる理由
- 子犬が暴れるのはいつまで続くのか
- 子犬が暴れるときのしつけと対応
- 暴れる子犬のしつけるときのポイント
子犬が暴れる理由
ワンちゃんが暴れてしまう背景には、自然な成長過程や環境の影響などさまざまな要因が隠されています。
暴れる行動そのものを単に「悪い行動」と捉えるのではなく、なぜそのような行動を取るのかを理解してあげましょう。
ワンちゃんが暴れてしまう理由を知るのが、しつけの第一歩です。
ワンちゃんが暴れる理由ついて詳しく解説しますね。
エネルギーの発散不足
子犬は成長期で活動的ため、エネルギーがあり余る傾向があります。
このエネルギーを十分に発散できないと、家の中で走り回ったり、家具を噛むなど暴れる行動につながりやすいです。
特にお散歩や遊びの時間が不足している場合ストレスがたまり、暴れる原因になってしまいます。
適切な運動の機会を設けてあげてくださいね。
遊んでいる
ワンちゃんにとって暴れる行動は、遊びの延長であることがよくあります。
特に兄弟犬と一緒に育った子犬は、激しいじゃれ合いが日常的だったため、飼い主さんにも同様の遊びを求めます。
例えば、手や足に飛びついたり、噛みついてくる行動は、遊びの一環として行われていることが多いです。
ただし、成犬になってもこの行動が続くと問題になるため、早めに適切な遊び方を教えることが重要です。
また、子犬は飼い主さんの行動をよく観察しており、暴れることで注目を集められると学ぶことがあります。
例えば家具を噛んだり、わざと物を倒したりする行動です。
「注目される手段」として固定化されると、しつけが難しくなってしまうので、感情的にならないよう気をつけてくださいね。
飼い主さんが冷静かつ一貫した対応をとっていくことが大切です。
ストレスや不安がある
新しい環境に慣れないワンちゃんは、不安やストレスを感じて暴れることがあります。
見知らぬ場所や人に囲まれることがストレスになってしまうのは、人間も同じですよね。
また、家族のスケジュールが不規則であったり、安心できる場所がなかったりする場合も同様です。
何に対してストレスや不安を感じているのかを見極めて、安心感を与えてあげましょう。
子犬が暴れるのはいつまで?
子犬が暴れるのは、2ヶ月~2歳くらいまでを目安と考えるとよいでしょう。
生後4ヶ月の子犬は、人間でいうと小学校1年生くらいに該当します。
人間の子供同様、体力が有り余っており、好奇心も旺盛で元気に走り回ることも多いです。
年を取れば自然と落ち着くだろうから、放っておいても大丈夫かも?
この時期は人間社会のルールを覚える時期でもあるので、放っておくとルールが理解できず後々ワンちゃんにとってストレスになってしまいますよ。
この時期に何がよい行動なのか、人間社会で暮らすためのルールを覚えてもらうことが大切です。
飼い主さんにとってもワンちゃんにとっても過ごしやすくなるように、しつけましょう。
子犬が暴れるときのしつけと対応
ワンちゃんの暴れる行動に対処するには、原因に応じた適切な対応としつけを行うことが大切です。
効果的なしつけ方法を、ステップごとに詳しく解説します。
エネルギーを発散させる
ワンちゃんが暴れてしまう場合、まず考えるべきは運動不足の解消です。
適切な運動を取り入れ、エネルギーを効率よく発散させてあげましょう。
おすすめの方法を詳しくお伝えしますね。
お散歩を日課にする
ワクチン接種が完了したら、毎日のお散歩を習慣にすることが大切です。
初めは短時間から始め、徐々に距離や時間を増やしていきましょう。
ワンちゃんにとってお散歩は、健康を保つ上で欠かせない大切な活動です。
適度な運動によって、肥満の予防やストレスの発散できます。
外の新鮮な空気やにおい、音を体感することで好奇心が満たされ、心身ともに満足できるのもお散歩の大きなメリットです。
お散歩を通じて他のワンちゃんや人と触れ合うことで社会性が養われ、不安や攻撃性の軽減にもつながります。
ワンちゃんの心身の健康のためにも、お散歩は毎日続けてあげてくださいね。
ワンちゃんの散歩の適切な距離や時間などについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
室内での遊びを充実させる
天候や時間帯に左右される場合は、室内での遊びを充実させましょう。
ロープやボール、音が出るおもちゃなどを活用し、ワンちゃんが飽きずに遊べる環境を整えてあげます。
追いかけっこや簡単なトレーニングを組み合わせるのもおすすめです。
室内遊びとして以下のようなものがありますので、参考にしてください。
- タオルや布の中におやつを隠し、ワンちゃんに「探して」と声をかけて探してもらう。
- 丈夫なロープを使って犬と引っ張りっこをする。途中で「離して」のコマンドを教えるトレーニングにも活用できる。
- 廊下やリビングで小さめのボールを転がして「取ってきて!」と指示を出す。
しつけも取り入れながら遊ぶと、ワンちゃんは楽しみながら学べますよ。
知育玩具を活用する
知育玩具は子犬の好奇心を満たしつつ、精神的にエネルギーを消耗させるのに役立ちます。
知育玩具には以下のようなものがあります。
- コング:中が空洞になったゴム製のおもちゃで、中におやつやドッグフードを詰めて取り出して遊ぶ玩具
- フードパズル:おやつをスライドや引き出しに入れ、おやつを探して遊ぶ玩具
- トリートボール:おやつを入れて転がすと少しずつ出てくるボール型の玩具
知育玩具を使用し、楽しみながら集中力を養わせましょう。
ワンちゃんが楽しみながらエネルギーを発散できるようにしてあげましょう!
子犬が落ち着いて過ごせる環境を整える
ワンちゃんが過ごすケージの位置は、飼い主さん達の姿が常時見える場所や、物音が多い場所は避けるようにしましょう。
ケージの位置はなるべく音などの刺激が少ない、ワンちゃんが落ち着いて過ごせる場所であることが大切です。
ケージの中にお気に入りの玩具や、飼い主さんのにおいがついた物などを置いてあげると、ワンちゃんにとってより過ごしやすくお気に入りの場所になりますよ。
明確な指示を与える
ワンちゃんに明確なルールを教え、望ましい行動を学んでもらいましょう。
しつけにおいて最も重要なのは、一貫性とタイミングです。
「お座り」や「待て」などの基本的かつシンプルなコマンドは、子犬が興奮しているときに落ち着きを取り戻すのに役立ちます。
毎日数分間のトレーニング時間を設け、成功したら褒めることで、子犬にとって楽しい学びの場を作りましょう。
コマンドの1つ「待て」のしつけ方について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ごほうびを活用する
ワンちゃんが望ましい行動を取ってくれたときには、おやつや言葉で褒めてあげることが重要です。
これにより、「良い行動=楽しい」という認識を持たせることができます。
無視するしつけを活用する
子犬が注目を集めるために暴れている場合、無視することが非常に効果的です。
暴れる行動に反応せず、静かに落ち着いたときだけ褒めることで、ワンちゃんは「落ち着いた行動が注目される」と学習してくれます。
無視する時は、以下のことに注意しましょう。
- 暴れている間は一切反応しない。
- 落ち着いた瞬間に褒め、報酬を与える。
- 周囲の環境を整え、危険な物や壊れやすい物を片付けておく。
落ち着いた瞬間に褒めたり、ご褒美をあげたりすることでワンちゃんは「落ち着いている状態が望ましい」ということを学んでくれます。
犬は行動と結果を結びつけて学習する生き物です。
落ち着いた瞬間に褒めたりご褒美を与えたりすることで、その状態を維持しようとします。
ワンちゃんの中で、次第に落ち着いた行動を取ることが習慣となっていくでしょう。
ワンちゃんが怪我したり、飼い主さんの大切なものが壊れてしまうことのないように、周囲の環境を整え、危険な物や壊れやすい物を片付けておくことも大切です。
環境が整っていないと、しつけの際に「注意を引かれる対象」が多くなり、ワンちゃんの学習の妨げになってしまうこともあります。
ワンちゃんの学びの場は、安全でシンプルな環境が最適です。
プロの助けを借りる
どんなに努力してもしつけが上手くいかない場合や、噛みつきや攻撃性を伴う暴れ行動が見られる場合は、専門家に相談するのも方法の1つです。
プロのトレーナーや動物行動学の専門家は、個別の状況に応じた具体的なアドバイスを提供してくれます。
子犬のうちに早めに対応しなかった場合、暴れるなどの問題行動が定着してしまい、成犬になってから制御することが難しくなってしまう可能性も高いです。
ワンちゃん自身が危険な状況に陥ってしまう可能性や、周囲への迷惑が拡大する恐れもあります。
噛んだり飛びかかったりしてしまうなど暴れ方に危険性があるなら、早めに相談し対策をとっていくのがおすすめです。
暴れる子犬をしつけるときのポイント
ワンちゃんのしつけは、飼い主さんとの信頼関係を築くための大切なステップです。
しつけをする上で大切なことを詳しく解説していきますね。
一貫性を持って接する
しつけは家族全員で一貫したルールを守ることが大切です。
たとえば、「ソファに上がるのは禁止」と決めた場合、誰か一人が許可してしまうとワンちゃんは混乱してしまいます。
一貫性のない接し方は問題行動を助長してしまう可能性があるため、注意が必要です。
コマンドに使う言葉が家族でバラバラの場合も、ワンちゃんが混乱してしまいます。
家族全員でコマンドに対しても同じ言葉を使うようにしましょう。
家族で協力してワンちゃんと関わっていきましょう。
成功体験を積ませる
簡単なコマンドを出して、できたら褒める。
これを繰り返し実践し、ワンちゃんが成功体験を積んでいくようにしましょう。
成功体験を積む関わり方には、以下のものがおすすめです。
「おすわり」「まて」などの簡単なコマンドから始める
「お座り」を教える際には、子犬が座る行動をした瞬間に褒め、少量のおやつを与えます。
簡単なことを繰り返すことで、「指示に従うと良いことがある」とワンちゃんが学んでくれます。
追いかけっこやおもちゃを使った遊びの中で、「おもちゃを持ってくる」などの小さなタスクを与える
遊びを通じて学習し成功体験を積むことができます。
例えば、ボールを投げて持ってきたら、「いい子!」と褒めておやつを与えるなどのご褒美をあげましょう。
遊びを通じて学習し、成功体験を積めますよ。
フードを隠せる知育玩具を与え、それを取り出すことができたら褒める
達成した瞬間に褒めることでワンちゃんが成功体験を積み、自分で考えて行動する力を伸ばせますよ。
成功体験を積ませワンちゃんに自信を持たせることで、良い行動を促していきましょう。
子犬のしつけについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
子犬の暴れる理由を理解して、適切なしつけをしていきましょう!
今回は、子犬が暴れてしまう理由としつけや対応について解説しました。
子犬が暴れてしまう理由は、次のことがあげられます。
- エネルギーの発散不足
- 遊んでいる
- ストレスや不安
子犬が暴れる期間はワンちゃんによって違いはあるものの、おおよそ生後2ヶ月~2歳くらいまで続くとされています。
成長とともに落ち着くからといって、何もしないと問題行動を起こしやすくなりますよ。
子犬が暴れるときは、以下の対応をとってくださいね。
- エネルギーを発散させる
- 子犬が落ち着いて過ごせる環境を整える
- 明確な指示を与える
- ごほうびを活用する
- 無視するしつけを活用する
- プロの助けを借りる
十分な運動や安心できる環境を提供し適切なしつけをすることで、ワンちゃんとの生活はより楽しく快適になりますよ。
どうしても手に負えないなら、プロに助けを求めることもしましょう。
しつけるときには、以下の2つのポイントを意識して行ってくださいね。
- 一貫性を持って接する
- 成功体験を積ませる
飼い主さんが一貫したルールを設定し、簡単なしつけを行いワンちゃんが自信を持てるようにしましょう。
今回の記事を参考にしていただき、ワンちゃんと向き合って素敵な時間になるようにしつけてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。