うちの子は旦那には甘噛みしないんだけど、なぜだろう?
私だけ甘噛みされるのよね。うちの子になめられているのかな?
甘噛みは愛情表現だし、放っておいてもよくない?
犬が甘噛みをする人としない人がいますが、甘噛みされることはワンちゃんとの関係が良好なのか、悪いのか気になりますよね。
また甘噛みを放っておくと、どんな問題が起こるかご存知ですか?
可愛いし大して痛くないからと、しつけをしなければ、あとで後悔するかもしれませんよ。
この記事では犬が甘噛みをする人としない人の違いや理由、やめさせるためのしつけや注意点まで、飼い主さんが知っておくべき情報をまとめました。
あなたとワンちゃんとの暮らしをより快適にするために、賢く解決する方法を見つけましょう。
- 犬が甘噛みをする人としない人の違いは?
- 犬が甘噛みをする理由は?
- 甘噛みのしつけがなぜ必要なのか?
- 甘噛みを犬にやめさせるしつけ方法
- 甘噛みを犬にしつけるときの注意点
犬が甘噛みをする人としない人の違いは?
犬が人によって甘噛みをしたりしなかったりするのは、どのような違いがあるのでしょう?
犬にとって噛むことは感情表現でもあるため、飼い主さんとの関係性や信用度によって違いが出てくるようです。
どんな感情が潜んでいるのか、詳しく解説しますね。
甘噛みをする人の特徴
次の3つが甘噛みをする人の特徴です。
- 遊んでくれる人
- 甘えたい人
積極的に犬との遊びを楽しむ人や、犬が安心できる人に対してする傾向があります。
犬にとって大切な存在であり、触れ合いを通じて愛情や喜びを感じているのでしょう。
甘噛みは、犬のポジティブな感情の表れとして行われているといえますね。
遊んでくれる人
普段からワンちゃんと遊んでいる人なら「遊んでよ!」と、誘って甘噛みをしています。
ワンちゃんはあなたのことを「楽しい時間をくれる人」と感じているようです。
甘えたい人
子犬が母親犬に甘えたくて甘噛みするのと同様に、飼い主さんに甘えたくてすることもあります。
あなたはワンちゃんにとって「安心できて頼りになる人」なのでしょう。
甘噛みをしない人の特徴
続いて甘噛みをしない人の特徴は、次の2つがあります。
- しっかりと叱れる人
- 興味がない人
犬との間に深い関係が築けている人か、いない人に分かれるようです。
それぞれの特徴について解説します。
しっかりと叱れる人
甘噛みをされたときに、しっかりと犬に叱れる人は、その後噛まれにくくなります。
ダメだという意思表示をきちんとすることは、とても大切なことなのです。
ワンちゃんは「尊重すべき人」と、あなたのことを思っているようです。
興味がない人
興味がなければ寄っていくことも甘えることもないため、甘噛みされることもありません。
ワンちゃんが近づいてこないなら「興味がない」と思われている可能性がありますよ。
犬が甘噛みをする理由は?
犬が甘噛みする行動には、どんな理由が隠されているのでしょうか?
コミュニケーションであったり、犬の生理的や心理的なものであったり、さまざまな理由が考えられます。
- 遊びの一環で行っている
- 歯の生え変わる時期だから
- 感情表現のため
- 好奇心や興味があるから
順番に説明しますね。
遊びの一環で行っている
甘噛みは、遊びの一環として行っている可能性があります。
通常、犬同士でじゃれ合ったりする中で、噛む力加減や遊びのルールを学びます。
ワンちゃんは犬同士の遊びを、飼い主さんとしているだけなんです。
歯の生え変わる時期だから
ワンちゃんが生後4~5か月ごろなら「歯の生え変わり」によるためと考えられます。
この時期は歯ぐきのむず痒さや口の中の不快感を感じやすいので、解消しようと甘噛みしているのでしょう。
生え変わると、自然に収まる傾向がありますよ。
感情表現のため
噛むことで犬は、気持ちを示します。
例えば、飼い主さんが帰宅したときに嬉しい気持ちが高まり抑えきれず、甘噛みして歓迎することがあるでしょう。
犬がストレスや不安を感じたときにも、甘噛みすることがあります。
安心したい、その場から注意をそらしたいという心理の表れなんです。
好奇心や興味があるから
犬が甘噛みするのは、好奇心や興味による行動の1つです。
人や新しいおもちゃ、その場にある物に興味津々で、噛むことで「これはなんだろう?」と確かめようとしています。
人間の赤ちゃんが物を口に入れるのと同じですね。
甘噛みのしつけがなぜ必要なのか?
子犬の甘噛みは、そのかわいらしい姿につい許してあげたくなってしまいますよね。
しかし甘噛みは、そのうちにやめるということはありません。
しつけをしないで放置すると噛むことが日常化し、さまざまなトラブルが出てきますよ。
甘噛みに対してしつけが必要な理由は、以下の3つがあげられます。
- 噛むことの分別がつかなくなる
- わがままになる
- 感染症やアレルギーのリスク
たとえ愛情表現だったとしても、甘噛みを放っておくと問題行動に発展する危険性があります。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
噛むことの分別がつけられない
咥えて物を運んだり、体がかゆいときは軽く噛んでかゆみを取り除くなど、犬にとって口は人の手と同じ役割があるため、噛むことに問題意識がないです。
しつけないと、犬は噛んでいいものとダメなものが理解できません。
甘噛みだとしても噛む行為を許していると、リモコンやスマホ、眼鏡など、なんでも、おもちゃにされてしまいます。
配線器具や電線コードを噛んで事故になる恐れや、誤食の危険にもつながるでしょう。
また物だけではなく、人に対しても噛みやすくなります。
本気噛みをするようになり、破壊行動や人を噛んでケガを負わせる事態になりかねないですよ。
シッティングご利用のお客様で「このソファー3代目なんです(苦笑)」とお話ししてくださった方もいらっしゃいましたね。
わがままになる
甘噛みされても叱らないで要求に応えていると、犬は我慢することを学習できず、わがままになってしまいます。
嫌なことや気に入らないことがあれば、噛んで攻撃的な態度をとるようになるでしょう。
ほかのしつけも難しくなり、しつけをすることがますます困難になりますよ。
犬の言いなりにならず、叱るときはしっかりと叱りましょう。
感染症やアレルギーのリスク
人と同じく犬の口の中にも、数多くの常駐菌がいます。
犬に噛まれることで傷口から菌が入り、パスツレラ症などの感染症を発症するかもしれません。
また犬の唾液によって、犬アレルギーが出る場合もあります。
人によっては、重篤な症状を引き起こすこともありますよ。
甘噛みを犬にやめさせるしつけ方法
甘噛みをやめさせるためには、どんなしつけをしたらいいの?
簡単で効果的な方法を、2つ解説しますね。
- 遊びやふれあいを中断して離れる
- 噛みたい欲求を発散させる
ただしどのようなしつけの方法でも、効果はすぐには表れません。
しつけは最低でも1か月継続して行うように心がけましょう。
遊びや触れ合いを中断して離れる
ワンちゃんと遊んでいるときや触れ合っているときに甘噛みをしてきたら、遊びなどを中断してワンちゃんから離れるようにしましょう。
なぜ離れていくのか、はじめから理解させることは難しいかもしれません。
しかし何回か繰り返せば「噛むと飼い主さんが行ってしまう」と理解し、だんだんと噛まなくなります。
「いけない」や「NO(ノー)」などの一言を低い声で出してから離れることで、どうして遊びを中断されたのかが理解しやすくなりますよ。
ワンちゃんが構ってほしそうな様子でも、落ち着くまで無視しましょう。
噛みたい欲求を発散させる
犬にとって噛むことは、遊びやストレス発散のためにとても大切な行為です。
噛むという行為を全部禁止してしまうと、犬はストレスを感じてしまいます。
おやつやおもちゃなど噛んでいいものを与えて、噛みたい欲求を発散させてあげましょう。
噛んでもいいものとダメなものを、はっきりと教えてあげることが大切ですよ。
甘噛みを犬にしつけるときの注意点
ワンちゃんに誤ったしつけを行うと、噛み癖がひどくなってしまう可能性があります。
無意識に誤ったしつけを行っていたという場合は、方法を見直した方がよいでしょう。
しつけをするときの注意点を、4つご紹介します。
- きつく叱ったり、叩いたりしない
- 犬の要求に応えない
- 人の手や指で遊ばせない
- 大きな声で叫んだり、抱き上げたりしない
やってしまいがちなので、気をつけてくださいね。
きつく叱ったり、叩いたりしない
しつけをするときに口を抑えたり叩いたりする、噛み返すなどのきついしつけ方はやめましょう。
体罰のようなしつけは、飼い主さんに対する恐怖心が生まれて信頼関係が崩れます。
一度崩れた信頼関係を取り戻すのは容易ではないですし、ストレスで体調不良になるなど悪い影響がでる可能性もありますよ。
犬の要求に応えない
遊んでほしい、構ってほしいなどアピールとして噛むことがあります。
甘噛みしたときにワンちゃんの要求を叶えてしまうと、「噛むといいことがある」と噛むことを強化させてしまいます。
要求によって甘噛みをしている場合は、要求に応えないように気を付けましょう。
人の手や指で遊ばせない
知らず知らずのうちに、手や指で遊ぶという行為をしていませんか?
ワンちゃんが人の手をおもちゃとして認識してしまうと、遊びたい時や甘えたい時に噛むようになってしまいます。
人の手はおもちゃではないのだと覚えさせるために、手で遊ばせることは控えましょう。
高い声で叫ばない
甘噛みをされて思わず「痛い!」と高い声で叫ぶと、ワンちゃんはさらに甘噛みするようになります。
高い声は獲物を捕らえたときの獲物の悲鳴に近いので、ワンちゃんを興奮させます。
特に女性は気をつけてくださいね。
犬が甘噛みする気持ちを理解して、信頼関係を築き直そう
この記事では犬の甘噛みをする人としない人の違いや理由、しつけの方法について解説しました。
甘噛みをする人としない人の違いは、次のとおりです。
- 遊んでくれる人
- 甘えたい人
ワンちゃんが良い印象を持っている人に対して、甘噛みする傾向があります。
- しっかりと叱れる人
- 興味がない人
甘噛みしない人ついては、ワンちゃんが持つその人の印象によって真逆の感情が潜んでいます。
甘噛みする人としない人の違いは、ワンちゃんが飼い主さんをどれだけ信頼しているかが鍵を握っています。
ワンちゃんの心理を理解して、良好な関係を築くための判断材料にしてくださいね。
ワンちゃんが甘噛みする4つの理由を、理解してあげましょう。
- 遊びの一環で行っている
- 歯の生え変わる時期だから
- 感情表現のため
- 好奇心や興味があるから
好奇心や不快感、嬉しい気持ちの表れなど甘噛みの理由はさまざまですよ。
ワンちゃんに甘噛みのしつけを行わないと、次の3つのリスクが起こるかもしれません。
- 噛むことの分別がつかなくなる
- わがままになる
- 感染症やアレルギーのリスク
甘噛みはしつけをしないと治りません。
トラブルが起きないように、子犬の時からしつけることが大切です。
ワンちゃんに甘噛みをやめさせるには、次の2つを行いましょう。
- 遊びやふれあいを中断して離れる
- 噛みたい要求を発散させる
甘噛みをしてきたら離れることを繰り返すことと、噛んでいいものを与えて噛む欲求を満たしてあげることで覚えてくれますよ。
ワンちゃんに甘噛みのしつけを行うときは、次の4つに気をつけてくださいね。
- きつく叱ったり、叩いたりしない
- 人の手や指で遊ばせない
- 犬の要求に応えない
- 高い声で叫ばない
ワンちゃんの心が傷つくような叱り方、手をおもちゃと思わせない、要求にはすぐに応えない、高い声でワンちゃんを興奮させないようにしましょう。
何が理由で噛んでいるのかを考えることで、より早く改善させる近道となります。
犬の甘噛みは悪化すると家族だけでなく、他の人や犬にも危害を加える可能性のある行動です。
他人に迷惑をかけないようにするため、しっかりとしつけを行いましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。