
うちの子がお散歩中に吠えまくってしまうんです。しつけ方はあるのかな?犬の性格だから無理?なんとかしたい。
お散歩は毎日のことなので、吠えまくることがないようにしたいですよね。
お散歩中に吠えまくる状況は、飼い主さんにもワンちゃんにも危険が及んだり、相手がいる場合には嫌な思いをさせてしまったりするかもしれません。
放っておくとワンちゃんと楽しく過ごす時間のはずが、憂鬱な時間になってしまいます。



原因を理解し正しい対策をすれば、改善できますよ。
飼い主さんがワンちゃんの訴えを理解することで苛立ちや不安が軽減できますし、どのような対策をとればよいのかもわかるので心は楽になっていきます。
本記事では、犬がお散歩中に吠えまくる原因と起こりやすいトラブルに関して、吠えないための4つの対策について解説します。
ワンちゃんが吠えまくることなく、お散歩を楽しい時間にしたいとお考えの飼い主さんは、ぜひお読みください。
この記事でわかること
- 犬がお散歩中に吠えまくる原因
- 犬がお散歩中に吠えまくるとで起こりやすいトラブル
- 犬が吠えまくっているときのNG行動
- お散歩中に犬に吠えさせないための4つの対策
犬がお散歩で吠えまくる原因とは


急にお散歩中に吠えまくると、周りに申し訳ない気持ちになったり、不安になったりしますよね。
犬はただ吠えまくっている訳ではなく、必ず何か理由があります。
犬がお散歩中に吠えまくる原因は何か、一緒に見ていきましょう。
吠えまくる原因は、主に以下の5つが考えられます。
- 飼い主さん以外に対しての恐怖心・警戒心
- 挨拶や遊んでほしい
- 縄張りを守ろうとしている
- 本能的に追いかけたくなる習性
- 飼い主さんへの要求
1つずつ解説をしていきますね。
飼い主さん以外に対しての恐怖心や警戒心
犬が吠えまくる原因として、飼い主さん以外の人や犬が近づくことで警戒して吠える場合があります。
子犬の頃に飼い主さん以外の人や犬に接触が少なかった場合、恐怖心や警戒心が強まり吠えやすくなります。
過去に怖い経験をしたことがある犬は、思い出して不安になっている場合も考えられるでしょう。
焦らず少しずつ、恐怖心や警戒心を解いてあげてくださいね。
挨拶や遊んでほしい
犬にとっては、吠えることも大事なコミュニケーションの一部です。
注目を集めたい気持ちや、挨拶のつもりで吠える場合があります。
また、遊んで欲しくて吠えまくることもあります。
気持ちが高ぶってテンションが上がり過ぎている可能性があるので、落ち着くように接しましょう。
縄張りを守ろうとしている
縄張り意識が強い犬は、自分のテリトリーを守ろうとして吠える傾向があります。
自分達のお散歩ルートがおびやかされると思い、同じ道を通りすがる人や他の犬への嫌悪感から吠えまくることがありますね。
また飼い主さんを守ろうとして吠えていることも考えられます。
守る必要がないことをワンちゃんに教えてあげてください。
本能的に追いかけたくなる習性
犬種にもよりますが、犬は本能的に動くものを追いかけたくなる習性があります。
特にシェットランド・シープドックやコーギーなど牧羊犬として活躍していた犬種は、車や自転車など動くものが通りすぎると興奮して追いかけようとします。
吠えながら追いかける行為は、周りが見えなくなり事故に遭いやすく危険ですので気をつけてください。
飼い主さんへの要求
大好きな飼い主さんに伝えたいことがあり、吠えまくる場合があります。
犬がリードを強く引っ張る場合には、何かしてほしいことや行きたいところがあるなど目的があると考えましょう。
また危険など飼い主さんに何かを知らせたくて、吠えまくっているのかもしれません。
周りの状況を見て、対応を判断してくださいね。
犬がお散歩中に吠えまくることで起こりやすいトラブル


トラブルは出来る限り起きてほしくないですよね。
しかし犬がお散歩中に吠えまくることで、思わぬトラブルが起こる可能性は高くなります。
吠えまくる状況に対して対策を取らないと、どんなことが起こるのか知っておけば、対策をとることのモチベーションを維持できるので改善を早められますよ。
起こりやすいトラブルについて、ぜひ知っておいてくださいね。
よくあるトラブルは、次の4つがあげられます。
- 周りの人や犬にけがをさせる可能性
- 通行人や他の犬を不安にさせる
- 車や自転車に巻き込まれて事故に合う可能性
- 体調の変化が起きる可能性
1つずつ確認していきましょう。
周りの人や犬にけがをさせる可能性
犬を相手に吠えまくる場合には、犬同士のケンカに発展してしまい噛みついたり、逆に噛まれたりすることがあります。
また人に対して吠えまくったときは、おどろかせて転倒させるなどケガをさせてしまう可能性もあります。
実際に犬が吠えたことで人がケガをして、裁判沙汰になったケースもありますよ。
通行人や他の犬を不安や恐怖心を与える可能性
挨拶のつもりで犬は吠えているとしても、吠えられたら不安や恐怖を感じますよね。
犬が苦手な人は、チワワなど小さな犬でも恐怖を感じるといいます。
社会化期のときに他の犬と接する機会が少ない犬や、以前に他の犬に噛まれて嫌な思いを経験している犬は、犬が苦手な傾向があります。



『お散歩中の犬がすれ違い際に吠えて襲い掛かってきたので、苦手になりました。』とおっしゃる方もいました。
必ずしも皆が犬を好きなわけではないこと、苦手な方もいるということを心に留めておきましょう。
車や自転車に巻き込まれて事故に合う可能性
動くものを吠えながら追いかける習性により、動く車や自転車を追いかけようとすることで事故に巻き込まれる可能性があります。
シェットランド・シープドックやコーギーなど、牧羊犬として活躍していた犬種に特にみられます。
急に吠えまくったり追いかけようとしたりすることも考慮して、リードはしっかりと握り守ってあげてください。
体調の変化が起きる可能性
お散歩中に吠えまくることで周りに気を使い、お散歩回数の減少につながることも考えられます。
結果、運動不足で肥満になったり、ストレスが発散できずに問題行動をするようになったりするかもしれません。
また犬は吠え続けると声がかすれて咳が出るなどの症状が出ることがあります。
ヘルニアなどの症状がある場合には悪化させてしまうこともありますので、吠えないための対策は大切です。
犬が吠えまくっているときのNG行動
犬が吠えまくると、やめさせようとして焦ってしまいますよね。
ついやってしまう何気ない飼い主さんの行動が、実はワンちゃんが吠えることを助長させている可能性があります。
これからお話する3つをしっかりと理解して、やらないように注意しましょう。
- 叱る
- リードを引っ張る
- 抱っこ
それぞれについて、詳しく解説しますね。
叱る
吠えているワンちゃんに「こら」とか、「やめなさい」などと叱っていませんか?
もし日に日に吠えが酷くなるようであれば、飼い主さんは叱っているつもりでもワンちゃんは叱られていることを理解していない可能性があります。
むしろその声かけが応援されていると勘違いして、さらに吠えようとするので注意しましょう。
リードを引っ張る
ワンちゃんが他の人や犬に吠えかかっているのをやめさせようとして、リードを後ろに引っ張っていませんか?
犬は後ろに引っ張られることで、体制を立て直そうとして前のめりの姿勢になります。
引っ張られることで前へ前へと突っ走り、興奮気味になって吠え続けることになります。
抱っこ
ワンちゃんが吠えているのをやめさせたくて、抱き上げていませんか?
飼い主さんに抱っこされることで気が強くなったり、相手よりも目線が上になることでさらに勝気になったりしてしまいます。
ワンちゃんの身の危険がない限り、吠えているときに抱っこするのはやめましょう。
犬にお散歩中に吠えさせないための4つの対策





お散歩を楽しく安全なものにするためには、犬がお散歩中に吠えている原因を理解して、吠えない対策をする必要があります。
吠えさせないためには、ワンちゃんと飼い主さんとの信頼関係が大切です。
ここでは吠えないための対策を、4つお話したいと思います。
- 恐怖心や警戒心を軽減させるトレーニング
- 吠えそうになったら注意をそらす
- お散歩コースや時間の変更
- 犬の不安を理解して取り除く
簡単にできることなので、気軽に取り入れてくださいね。
恐怖心や警戒心を軽減させるトレーニング
恐怖心や警戒心はすぐに無くすことはできないため、次の2つのトレーニングを地道に行う必要があります。
- 他の人や犬に慣れさせるトレーニング
- リーダーウォークのトレーニング
それぞれの手順は、次の通りです。
他の人や犬に慣れさせるトレーニング
- 公園などのベンチに座るなどして一定の距離を保って待機する
- 通り過ぎる人や犬をただ見送り、何も危険はないんだと学習させる
- 静かに待てたら、たくさん褒める
- ①~③を繰り返す
もしワンちゃんが吠えてしまう場合は、待機する距離を吠えないところまで延ばして行ってください。
徐々に距離を縮めて、最終的には目の前を他の人や犬が通っても吠えないように慣れさせましょう。
リーダーウォークのトレーニング
リーダーウォークとは、犬が人の横や後ろを人と歩調を合わせて歩くことです。
ワンちゃんに安心感を与えられ、信頼関係も築けますよ。
- 「おいで」など声かけをして、飼い主さんの横にワンちゃんを呼び寄せる
- 横に来たら褒めておやつをあげる
- 少し離れて、①と②を繰り返す
- 飼い主さんの横につくことに慣れたら、褒め言葉をかけながら横について歩く練習をする
リーダーウォークのトレーニング方法は、以下の記事で解説しています。
詳しく知りたい方は、ぜひお読みください。


やり方がわからないという方は、ドッグトレーナーや動物病院、しつけ教室などで、1度相談してみるとよいでしょう。
吠えそうになったら注意をそらす
吠えそうになったら、吠える前におやつやおもちゃで注意をそらすという方法があります。
- 飼い主さんがワンちゃんを注視し、吠える前のタイミングを計る
- 吠えそうになったら、おやつやおもちゃで飼い主さんに視線を向けさせる
- おすわりや伏せをさせて、ワンちゃんから対象が見えないようにする
- 吠えずにいられたら、おやつをあげたりおもちゃで軽く遊ぶ
準備するものは、次の2つです。
- トリーツポーチ:犬のしつけや散歩の際に与えやすくするおやつの入れもの
- おもちゃ:ワンちゃんの好きなおもちゃ
吠えたら、おやつはあげないでください。
吠えればおやつがもらえると、勘違いしてしまいます。
おやつをあげるタイミングや量には十分注意しましょう。
お散歩コースや時間の変更
お散歩コースやお散歩時間が決まっている場合は、コースや時間の変更をすることによって、縄張り意識をゆるめ吠えなくなることもあります。
また道幅が狭い道は、すれ違う人や犬との距離が確保できません。
一定の距離を保つことは、恐怖心や警戒心を持つワンちゃんにとっては大切なことなので、お散歩コースは道幅が広い場所を選びましょう。
犬の不安を理解して取り除く
ワンちゃんが決まった対象を見て吠える場合は、恐怖心や苦手意識を持っている可能性があります。
対象が見えない状態、あるいは会わない状態にしてあげましょう。
以下のポイントに気をつけてください。
- 視界を遮るように飼い主さんが立ち位置を変える
- 対象と近づきすぎないよう一定のパーソナルスペースを確保する
- お散歩コースや時間を変更することで対象に会わないようにする
もしワンちゃんの苦手な対象と出会ってしまったら、ワンちゃんの前でワンちゃんに背中を向けて立ってあげてください。
カーミングシグナルのひとつで、飼い主さんがワンちゃんを守るという意思表示になります。
「飼い主さんは頼りになる」と感じてもらえますよ。
愛犬への理解を深めて、安全安心なお散歩を楽しみましょう
ここまで犬がお散歩中に吠えまくる原因と起こりやすいトラブル、吠えないための対策についてお伝えしました。
お散歩で吠えまくる状況は、飼い主さんにとってもワンちゃんにとってもストレスになります。
ストレスを減らして、安全安心で楽しい時間にしてあげましょう。
ここまでのポイントをおさらいしましょう。
犬がお散歩中に吠えまくる原因
- 飼い主さん以外への恐怖心・警戒心
- 挨拶や遊んでほしい
- 縄張りを守ろうとしている
- 本能的に追いかけたくなる習性
- 飼い主さんへ要求
原因はさまざまです。
まずはワンちゃんがお散歩で吠える原因を理解してあげることが大切ですね。
犬がお散歩中に吠えまくることで起こりやすいトラブル
- 周りの人や犬にケガをさせる
- 通行人や他の犬を不安にさせる
- 車や自転車に巻き込まれて事故に遭いやすくなる
- 体調の変化が起きる
吠えまくるとトラブルに発展する可能性がありますし、ワンちゃん自身や飼い主さんにも危害が及ぶ可能性があります。
放置しないで、対処してあげてくださいね。
犬が吠えまくっているときのNG行動
- 叱る
- リードを引っ張る
- 抱っこ
飼い主さんが気づかずにやっていることが、吠えまくる原因になってしまう場合があるので気をつけましょう。
犬がお散歩中に吠えないための対策4つ
- 恐怖心や警戒心を軽減するトレーニング
- 吠えそうになったら注意をそらす
- お散歩コースや時間の変更
- 犬の不安を理解して取り除く
吠えまくる原因はひとつとは限らずに、多数ある可能性があります。
焦らず冷静に1つずつ、試してみましょう。
ぜひ飼い主さんとワンちゃんとの絆を深めて、有意義なお散歩時間を過ごせるようにしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。