犬が散歩でマーキングばかりするのはなぜ？やめさせる方法や排尿との違いを解説

ワンちゃんがお散歩中にマーキングばかりして、近隣にご迷惑をかけたり、お散歩自体に時間がかかったりして、楽しいお散歩ができないときもあるのではないでしょうか。

飼い主さんとワンちゃん、近隣の方々と快適な生活をするためには、過度なマーキングは止めさせたいですよね。

ワンちゃんのマーキングをやめさせるには、ちょっとしたポイントがあります。

今回はマーキングと排尿の違いやマーキングする理由、ワンちゃんがお散歩中にマーキングばかりするときのトレーニング方法をご紹介します。

ワンちゃんのマーキングを減らしストレスなくお散歩を楽しみたいという方は、ぜひご覧ください。

犬のマーキングと排尿の違い

マーキングと排尿は、どちらも尿を出す行為となりますが、その目的と方法が違います。

排尿は膀胱に溜まった尿を排出し空っぽにすることが目的で、基本的に犬は足をあげずに大量の尿を一度に出します。

一方マーキングは足を上げて少量の尿を噴霧し、自分のにおいを付ける行為です。

「自分はここにいるよ」と、自分の存在を他の犬にアピールするためのものです。

におい付けをどうやってやめさせるかが、対応を考えるポイントになります。

なぜ犬はお散歩中にマーキングばかりするのか

なぜ犬はお散歩にマーキングばかりするのでしょうか。

犬がお散歩中にマーキングばかりする理由を知っておけば、しつけの方向性がわかってくるので、ワンちゃんとのコミュニケーションがスムーズになりますよ。

大きな理由として、次の2つがあります。

それぞれについて、解説しますね。

縄張りを主張するため

なわばり意識が強い犬は頻繁にマーキングして、自分の存在をアピールする傾向があります。

主張する理由には、以下のような心理が隠れています。

マーキングすることで「ここはボクの場所だ！」「これはボクのものだ！」と、訴えているわけです。

つまり防衛本能からマーキング行動をしてしまうのです。

情報交換のため

犬の尿には、多くの情報が存在します。

例えば、下記のようなものですね。

犬はにおいを嗅ぐことで、自分の行動範囲内にはどんな犬がいるのか情報収集しています。

「初めて嗅ぐ犬のにおいだ。新入りが通ったようだな。」とか「ここはボクも使ってます。よろしく。」など、マーキングしたり、他の犬がしたマーキングのにおいを嗅いだりすることで、他の犬と間接的にコミュニケーションを取っています。

犬のお散歩でマーキングをやめさせるためのポイント

過度なマーキングは不衛生になりやすいですし、ご近所トラブルにもなりますのでやめさせたいですよね。

マーキング行為は性格も関与しているため、去勢や避妊手術では確実にやめさせることは難しく、飼い主さんがワンちゃんを導いてあげる必要があります。

やめさせるには、次の2つを行うです。

それぞれについて解説しますので、チャレンジしてくださいね。

リードを使い飼い主さん主導でお散歩する

過度なマーキングを減らすためには、リードを必ず着用させ、飼い主さん主導でお散歩することが大切です。

お散歩中にマーキングしそうになったら、リードを優しく引き「いけない」と伝えます。

この動作を根気強く繰り返していきます。

またお散歩中に犬がマーキングしやすい道路の端はできるだけ歩かないようにし、ワンちゃんがにおいに気を取られないように立ち止まらずどんどん歩きましょう。

飼い主さんの「マーキングをさせない」という強い意志を持たないとできませんので頑張ってくださいね。

お散歩中に犬が嗅いでいるものは、マーキングのにおいだけではなく、他の犬が歩いた後に残るにおいも嗅いで情報を得ています。

犬にとって嗅覚から得る情報は、人間でいうと視覚で得る情報に等しい重要なことなので、適度ににおいは嗅がせてあげてくださいね。

例えば歩道などでは止まらずテンポよく歩き、公園では自由にニオイを嗅がせるという感じですね。

飼い主さん主導で歩く方法として、リーダーウォークがあります。

トレーニング方法は以下の記事に詳しく解説していますので、参考にしてください。

お散歩前に自宅での排泄を習慣化する

マーキングをやめさせるために行うもう一つのポイントは、お散歩前に自宅で排泄を済ませる習慣をワンちゃんにつけることです。

「排泄する行為は室内で行うもの」と、ワンちゃんに認識してもらうことでマーキングもやめさせられます。

犬は本来、寝床などを汚すことを嫌い家の外で排泄することを好むため、排泄を室内で行う習慣が自然につくことはありません。

トイレトレーニングをする必要があります。

トイレトレーニングのやり方は、次の記事に詳しく解説していますので、参考にしてください。

さらになわばり意識を弱めるために、室内ではワンちゃん専用の居場所を常に清潔にし、ワンちゃんがリラックスできる環境を整えてあげましょう。

「マーキング行為をしなくても安心安全なんだ」と、ワンちゃんに感じさせてあげることも必要ですよ。

犬の習性を理解してマーキングの少ないお散歩をマスターしよう！　

今回は犬がお散歩中にマーキングばかりする理由と、その対処法をご紹介いたしました。

はじめにマーキングと排尿の違いを解説しました。

マーキングをやめさせるには、におい付けをどうやって防げばよいのかを考えていくことで解決に近づけますよ。

さらに犬がマーキングする大きな理由は、以下の2つです。

防衛本能と他の犬との間接的なコミュニケーションのために、マーキング行動をしてしまいます。

最後に過度なマーキングを防止し、お散歩の妨げにならないようにするためのトレーニングは次の2つです。

ワンちゃんの性格や飼い主さんとの信頼関係の度合いにもよりますが、両方を根気よく行うことで過度なマーキングを防止できますよ。

大切なワンちゃんとの生活のため、ぜひやってみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。