ふせを教える方法が分からない…
ふせを教えるとどんなメリットがあるの?
犬にとって、「ふせ」はリラックスしやすい姿勢と言われています。
しつけをすることで、飼い主さんとワンちゃんのコミュニケーションにも繋がります。
しかし、なかなか「ふせ」のしつけをするのが難しい飼い主さんもいるのではないでしょうか?
今回は、犬に「ふせ」を教えるメリットや方法などについて解説します。
「ふせ」のしつけの方法や成功のポイントについて知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
今回の記事で分かること
- ふせのしつけが必要な理由
- ふせを教える手順
- 犬の「ふせ」を成功させるためのコツ
犬に「ふせ」のしつけが必要な理由
犬に「ふせ」が必要な理由には、次の3つがあります。
- 飼い主さんと信頼関係を築くため
- 愛犬をリラックスさせるため
- 感情のコントロールをできるようにするため
「ふせ」のしつけは、犬にも飼い主さんにも良い効果をもたらすのです。
この章では、それぞれの理由について解説していきます。
飼い主さんと信頼関係を築くため
しつけをする過程では、飼い主さんとワンちゃんのコミュニケーションは必須です。
「ふせ」の姿勢は、犬にとって服従や飼い主さんへの敬意を示す姿勢とされています。
そのため、「ふせ」のしつけをしていけばワンちゃんと飼い主さんの信頼関係づくりにつながります。
どのようにしつけをすれば楽しく身につくのか、考えながら教えるのも大切です。
慣れてきたら、「待て」のトレーニングも徐々にしていくとよいでしょう。
「待て」をしつけると、いざというときに興奮を抑えて大人しくする行動を取れます。
ワンちゃんのペースに合わせて、楽しくしつけをすることを心がけましょう。
愛犬をリラックスさせるため
「ふせ」はワンちゃんにとって、リラックスしやすいポーズの一つです。
犬が一度「ふせ」をすることで、足で全体重を支える必要がなくなり、心身ともに安定しやすくなります。
散歩中やドックランで遊んでいる途中などで「ふせ」を指示すれば、ワンちゃんのちょうどよい休憩にもなります。
ドッグカフェでも、「ふせ」の指示をしてワンちゃんを落ち着けさせることが可能です。
感情のコントロールをできるようにするため
「ふせ」の姿勢は、「相手に対して敵意がない」「好意を持っている」ことを示します。
感情のコントロールと、相手の犬へ安心感を与えるために「ふせ」は大切です。
また、犬の問題行動の対策や、興奮による攻撃・威かく行動を予防するためにも、「ふせ」は役に立ちます。
公共の場に行った際や散歩の途中でも、何かあったときのために「ふせ」をしつけておくことは重要です。
犬に「ふせ」をしつける方法
犬に「ふせ」を教えるには、次のステップで行います。
- おやつか犬用おもちゃを用意する
- おすわりの姿勢にさせる
- おやつやおもちゃで「ふせ」の姿勢に誘導する
- 「ふせ」ができたらご褒美のおやつをあげる
- ジェスチャーで「ふせ」ができるようにする
ワンちゃんのペースに合わせて、焦らずに行うのが大切です。
この章では、それぞれのステップについて解説します。
「ふせ」のしつけをどのようにすればいいか分からない飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
1.おやつか犬用おもちゃを用意する
しつけをする前に、ワンちゃんの好きなオヤツやおもちゃを用意します。
これらを用意する理由は、次のとおりです。
- 「ふせ」の姿勢になるように誘導する。
- しつけが上手くできたらご褒美をあげる。
おやつをご褒美とする場合は、ワンちゃんが好きでカロリーが低めのものを選ぶとよいです。
そして、できる限り少量ずつあげるようにしましょう。
ご褒美に関しては、「ふせ」のしつけをしていく段階では、ワンちゃんの目の届かない所に置いておきましょう。
2.おすわりの姿勢にさせる
まずは、ワンちゃんを「おすわり」の姿勢にさせます。
「おすわり」の指示をする前に、周囲の環境を整えることが大切です。
室内でしつけをする場合、テレビやラジオなど、集中の途切れやすい雑音をシャットアウトさせておきます。
そして、床を掃除して清潔にしておき、動きやすい状態にしておきます。
3.おやつやおもちゃで「ふせ」の姿勢に誘導する
少しずつおもちゃを見せたり、手の中に少量のおやつを隠したりして、ワンちゃんが「ふせ」の姿勢になるように誘導します。
おやつやおもちゃは、ゆっくりと下に持っていくのがしつけのコツです。
焦らずに、ワンちゃんのペースに合わせて「ふせ」の姿勢になるように指示します。
指示をしながら、おもちゃやおやつを徐々におろしていきましょう。
おやつを使う場合は、ワンちゃんに食べられないように注意してくださいね。
4.「ふせ」ができたらご褒美のおやつをあげる
「ふせ」ができたら、すぐに「よくできたね」と褒めてご褒美のおやつをあげましょう。
『床にお腹をつけるとご褒美をもらえる』とワンちゃんが認識します。
そして、ワンちゃんの自信にもつながります。
5.ジェスチャーで「ふせ」ができるようにする
1~4の手順を繰り返し、馴染むようになってきたら、ジェスチャーや言葉のみの指示で「ふせ」をできるようにします。
そうすることで、外出時や興奮を抑えたい時にも指示しやすくなります。
最初はうまくいかなくても、少しずつワンちゃんに「ふせ」に慣れさせることが重要です。
犬の「ふせ」のしつけを成功させるためのコツ
ワンちゃんに「ふせ」をしつけるとき、次の行動を取ると成功しやすくなります。
- 愛犬の好きなご褒美を用意する
- 落ち着きのある場所でトレーニングをする
- 叱らず焦らずにしつけをする
ワンちゃんの性格や好みに合わせて、無理のない範囲で行いましょう。
この章では、それぞれのポイントについて解説します。
愛犬の好きなご褒美を用意する
好きなご褒美を用意することで、ワンちゃんのモチベーションになります。
「ふせ」ができた時点でご褒美をあげれば、ワンちゃんは喜んで「次も頑張ろう」という気持ちになるでしょう。
ご褒美をあげる際は、「よくできたね」「いいこ」と頭を撫でてあげます。
こうしたスキンシップも、飼い主さんとの信頼関係を上げる一環です。
落ち着きのある場所でトレーニングをする
「ふせ」に限らず、トレーニングをする際は落ち着きのある場所を選びましょう。
室内であれば、雑音が少なくきれいな床のある部屋で行います。
室外ならば、犬小屋の周囲やいつもワンちゃんが寛いでいる庭など、慣れている場所を使います。
室内外問わず、ワンちゃんが心身ともにリラックスできる場所は、しつけをするにはぴったりです。
叱らず焦らずにしつけをする
一度しつけがうまくいかなくても、「もう一回やってみよう」と優しくするのが大切です。
焦って叱ってしまうと、ワンちゃんが自信を無くしてしまいます。
強引に「ふせ」の体勢にさせるのも、犬に恐怖心を与えたり、関節痛になったりする原因です。
焦らずに、ワンちゃんのペースに合わせてしつけを行いましょう。
愛犬のペースで「ふせ」のしつけをしましょう
今回は、犬の「ふせ」のしつけが必要な理由について解説しました。
本記事のまとめはこちらです。
- 飼い主さんと信頼関係を築くため
- 愛犬をリラックスさせるため
- 感情のコントロールをできるようにするため
- おやつか犬用おもちゃを用意する
- おすわりの姿勢にさせる
- おやつやおもちゃで「ふせ」の姿勢に誘導する
- 「ふせ」ができたらご褒美のおやつをあげる
- ジェスチャーで「ふせ」ができるようにする
- 愛犬の好きなご褒美を用意する
- 落ち着きのある場所でトレーニングをする
- 叱らず焦らずにしつけをする
ワンちゃんのペースを大切にして、楽しく「ふせ」のしつけを行ってくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。