柴犬の性格と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
素朴、勇敢、忠実、そっけない…などがよく挙がりますが、実は柴犬は甘えん坊な一面を持ちます。
外ではツンとしていたワンちゃんが家の中でだけ甘えてくれる姿に、メロメロになるとおっしゃる飼い主さんも多いですよ。
しかし、ワンちゃんが飼い主さんに甘えすぎる関係には、問題行動が増えてしまう危険があります。
甘えすぎに注意し、適切なしつけを通じてワンちゃんとの心地よい絆を築いてくださいね。
本記事では、柴犬の甘えん坊な性格と、しつけのポイントを解説します。
この記事でわかること
- 柴犬の性格
- 柴犬が甘えん坊になるタイミングやサイン
- 甘えすぎを防ぐしつけの仕方
柴犬は甘えん坊?性格や特徴を知ろう
柴犬はつぶらな瞳とコロンとしたフォルムが愛らしい、国内外問わず人気の犬種です。
昔は番犬や猟犬として活躍してきた犬種なので、忠誠心があり勇敢だと考える人も多いでしょう。
柴犬はそっけないものと思っていたけれど、うちの子は甘えん坊なんです。変ですか?
実は甘えん坊の柴犬も多いんですよ。
柴犬はそっけないといわれる一方で、甘えん坊の犬もいます。
まずは、柴犬の性格について押さえましょう。
警戒心が強く頑固な性格
柴犬は警戒心が強く、頑固な性格をしています。
小さな物音でびっくりしてしまう、繊細で神経質なところもありますよ。
家族以外の人には警戒心を持ち、吠えてしまう犬もいます。
信頼関係のある飼い主には忠実
柴犬は昔、番犬として飼われていたこともあり、信頼関係のある飼い主さんには忠実です。
飼い主さんに言われたことを一途に守るため、しつけがうまくいけば一緒に過ごしやすい犬になります。
実は甘えん坊なところも
外では警戒心を持ちツンとしている柴犬も、飼い主さんの前で甘えん坊の一面を見せます。
表情が豊かで、あなたにだけ見せる笑顔に胸がキュンとなった経験があるのではないでしょうか。
好きな人を前にすれば、尻尾を全力で振って喜びを表現してくれることも。
ワンちゃんがあなたに甘えてくれるのであれば、きちんと信頼関係を築けている証拠ですよ。
柴犬が甘えん坊になるタイミングやサインとは?
柴犬が甘えん坊になるのは、基本的には飼い主さんを信頼している証です。
しかし、信頼関係が上手に築けていない場合、ワンちゃんがあなたを利用するために甘えてくることもあります。
ここからは柴犬が甘えん坊になるタイミングや、甘えているときのサインをみていきましょう。
柴犬が甘えん坊になるタイミングとは?
柴犬が甘えん坊になるのは、飼い主さんの関心を引きたいと考えているときや、自分の望み通りに動いてほしいと思っているときです。
ここからは、具体的なシーンを解説します。
おやつやご飯が欲しいとき
犬はおやつやご飯が欲しいときに、飼い主さんに甘えることがあります。
しかし、ワンちゃんから要求されても、おやつやご飯をすぐにあげることは控えてください。
なぜなら「そういう行動をとれば、おやつやご飯をもらえる」と学習してしまうからです。
日頃から「おすわり」「待て」のコマンドを使って、きちんとしつけましょう。
構ってほしいとき
犬は、飼い主さんに構ってほしいときに甘えます。
普段そっけない態度の柴犬が甘えてくれると、可愛くてつい甘やかしたくなりますよね。
しかし、犬を甘やかしすぎると依存心が強くなり、仕事や旅行で離れるときにストレスを感じるようになります。
甘やかしすぎは問題行動につながりやすいので、気をつけてくださいね。
柴犬が甘えているサイン
一言で「甘える」といっても、犬によって表現方法は異なります。
具体的なサインの例は、次のとおりです。
- 飼い主さんの目を見つめる
- 飼い主さんの膝の上に乗ってくる
- 笑顔を浮かべる
- しっぽを振る
- 飼い主さんの顔をなめる
- おしりをくっつける
- 飼い主さんの足元にまとわりつく
- トイレ以外の場所でおしっこする
- 食べてはいけないものをわざと口にする
- 病気がないのに、よだれをたらしている
- 怪我や病気をしていないのに、片足を引きずっている
- ぐったりとして元気がない
- 何もないのに吠える
- 飼い主さんが見ている前で物を壊す
「ただ可愛いな」と感じるものもあれば、問題行動も含まれていますね。
問題行動が多いなら、今はまだあなたとワンちゃんの間に信頼関係を築けていないかもしれません。
ワンちゃんの甘えるときのタイミングやサインがわかると、これからのしつけの方向性が見えてきますよ。
甘えすぎは要注意!柴犬のしつけのポイント
日頃から犬の甘えた行動に何でも答えてあげていると、ワガママになって問題行動が増えてしまいます。
また、犬は関心を持たれていないと感じると、とても不安になってしまいます。
「怒られてもよいから飼い主さんの関心を引きたい」と、わざと問題行動を起こすこともありますよ。
甘えすぎを防ぐためには、飼い主さんとワンちゃんとの間に主従関係を作ることが大切です。
まずはしつけを通じて信頼関係を築き、「この人に従えば大丈夫」とワンちゃんに知ってもらってくださいね。
また、ワンちゃんの自立心を高めるために「飼い主さん以外の人と過ごすことも楽しい」と感じられるようにしつけましょう。
ここからは、柴犬をしつけるときのポイントを解説します。
飼い主さんの行動を一貫させる
ワンちゃんを混乱させないために、飼い主さんの行動を一貫させましょう。
柴犬は自分で考えて行動する賢さを持つため、一度覚えたことは必ずやり遂げようとします。
一度覚えたことをしつけ直すのは、飼い主さんも大変ですし、ワンちゃんにとっても強いストレスになります。
家族で飼っているなら、全員でしつけの方向性を揃えましょう。
一貫性のある姿勢でいれば、ワンちゃんも「この人は信頼できる」と判断してくれますよ。
体罰はしない
怒鳴る・叩くなどで犬を従わせようとするのはやめましょう。
「しつけ=悪いもの」という印象を植え付けてしまい、飼い主さんに従ってくれなくなります。
ワンちゃんを「褒める」ことで「しつけ=嬉しいもの」と覚えてもらいましょう。
小さい頃から他の人や犬に慣れる機会を作る
小さい頃から他の人や犬に慣れる機会をたくさん作りましょう。
犬にさまざまな経験をさせてあげると、飼い主さんに依存しないフレンドリーな性格になります。
逆に飼い主さんが過保護になると、警戒心が強く臆病な犬に育ってしまいます。
小さい頃から公園に出かけたり、他の犬と触れ合ったりする機会を作り、ワンちゃんにたくさんの楽しいことを経験させてあげましょう。
柴犬の甘えん坊な性格を理解したしつけで絆を深めよう!
今回は、柴犬の性格と、甘えすぎを防ぐためのしつけのポイントを紹介しました。
柴犬は信頼している飼い主さんには忠実で、言うことを聞いてくれます。
また、他の人には見せない甘えん坊な一面を見せてくれる愛らしさもありますよ。
一方で信頼関係が築けていないと、飼い主さんを利用するために甘える柴犬もいます。
もし甘えん坊なワンちゃんの問題行動に悩んでいるなら、あなたとワンちゃんの関係性を一度見直し、しつけの方向性を考えてみてくださいね。
柴犬の性格
- 警戒心が強く頑固な性格
- 信頼関係のある飼い主さんには忠実
- 実は甘えん坊なところも
柴犬が甘えるタイミング
- おやつやご飯がほしいとき
- かまってほしいとき
※飼い主さんを利用するために甘えたり、問題行動で飼い主さんの気を引こうとしたりするケースは注意
甘えすぎを防止するしつけのポイント
- 飼い主さんの行動を一貫させる
- 「怒鳴る」「叩く」といった体罰はしない
- 小さい頃から他の人や犬に慣れる機会を作る
ワンちゃんを大切に思うあまり、過保護になる飼い主さんも多いもの。
しかし、無条件に甘えさせる前に「これって、うちの子のためになるのかな?」と考えましょう。
絆を深めるしつけを通じて、甘えん坊な柴犬と信頼関係を築き、楽しい時間をたくさん過ごしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!