犬のストレスサインって聞いたことがありますか?
いつもと違うしぐさをする、なんだか元気がない、そんなときは犬にストレスがかかっているのかもしれません。
犬は感じているストレスを、サインで知らせている場合があります。
それが「犬のストレスサイン」です。
犬の心の声でもあるストレスサインを見逃さないように、注意深く見守ってあげることが大切です。
そして、ストレスを軽減させて発散させてあげれば、あなたもワンちゃんも毎日楽しく過ごせます。
一緒にいるときは楽しく過ごしたいな。
ストレスサインについてもっと知りたい!
そんなあなたに、今回は犬のストレスサインについてご紹介します。
ワンちゃんのストレスサインに早く気付きたいあなた、ぜひ最後までお読みくださいね。
この記事でわかること
- 犬のストレスサインの種類
- 犬がストレスサインを出す理由
- 犬のストレス軽減方法
- 犬のストレス発散方法
犬のストレスサインの種類を知ろう
犬にはストレスを感じた時に出すサインがあります。
ストレスの度合いによって、そのサインも様々です。
ストレスサインを知っておくと、ワンちゃんからのSOSを見逃すことはなくなりますね。
ここではストレスサインを3段階に分けてお伝えします。
- あくびをする
- 足や尻尾をしきりに噛む
- 耳を後ろに倒す
- 目をそらす
- 尻尾が下がる
- 体を小刻みにブルブルと震わせる
- 地面のにおいを嗅ぐ など
軽度のストレスサインはカーミングシグナルとも呼ばれます。
カーミング「落ち着かせる」シグナル「合図」を合わせたもので、自分や相手を落ち着かせようとするしぐさです。
犬のカーミングシグナルを感じた時は、優しくコミュニケーションを取って落ち着かせてあげましょう。
カーミングシグナルに気づくには、日ごろからワンちゃんとの触れ合いが大切です。
- 噛みつく
- 吠える
- 唸る
- ハアハアと激しく呼吸する
- 歯を出して威嚇する
- 逃げたり隠れたりする
- マウンティング など
中度のストレスサインは、言い換えれば問題行動になります。
明らかに普段と違う行動になるので、注意深く観察して、コミュニケーションを取りましょう。
緊張状態から攻撃的になる場合がありますので、注意してください。
- 散歩や運動を嫌がる
- 寝てばかりいる
- 食欲がない
- 脱毛、または脱毛するほど体を舐める
- 皮膚炎になる
- 異常行動を行う(自傷行為など)
- 下痢や嘔吐 など
重度のストレスサインを出している場合は、心身に重大な疾患を引き起こしていることがあります。
異変に気づいたら、すぐに動物病院で診てもらってください。
続いて、ストレスサインを引き起こす原因を見てみましょう。
犬がストレスサインを出すのはどんな時?
犬の感情は「楽しい」や「うれしい」などの「喜の感情」と、「イヤ」などの「負の感情」だけがあります。
お散歩でなかなか歩いてくれないときは、何かのサインなのかしら?
怖いときや、疲れてイヤだと感じている可能性がありますね。
では、犬の目線でどんな時にストレスサインを出すのかをご紹介します。
なんだか寂しいよ
- 長時間留守にする
- 忙しくて遊ぶ時間が減った
- 赤ちゃんやペットなど新しい家族が増えた
犬は、コミュニケーションが減ったり、環境が変わったりすると「寂しい」と感じストレスとなります。
「甘えたい」「構ってほしい」とサインを出します。
このストレスサインに気づいたら、たくさん甘えさせてあげてくださいね。
なんだか怖いよ
- 病院や知らない場所に連れていく
- 家族の中でけんかをする
- 雷などの普段聞かない大きな音を聞く
- 飼い主さんがイライラしている
犬は聴覚が優れているので、大きい音に敏感です。
他に、普段聞かないトーンの声などにもストレスを感じることがあります。
「怖い」というストレスサインは興奮している場合がありますので、注意してください。
おびえているワンちゃんを優しくなだめて、ストレスを取り除いてあげましょう。
なんだかしんどいな
- 食環境がよくない(エサの量があっていない、新鮮な水がないなど)
- 生活環境がよくない(トイレが不衛生、寝る時の照明が明るすぎるなど)
- 飼育環境がよくない(運動不足、具合が悪くても病院に連れて行かないなど)
犬にとって環境はとても重要です。
環境が整っていない生活はストレス以外の何物でもありません。
ワンちゃんのストレスサインを感じた時は、環境を見直してみましょう。
ワンちゃんのストレスサインに早く気付くことはとても大切です。
続いて、ストレスの軽減や発散の方法を見ていきましょう。
犬のストレス軽減方法
犬のストレスサインを感じたら、その原因を取り除いてあげることが大切です。
ワンちゃん自身がストレスを減らすことはできないので、飼い主さんであるあなたがストレスを減らしてあげましょう。
ここでは、ストレスを軽減する方法をご紹介します。
心地のいい環境を作る
先ほどもお伝えしたように、快適に過ごすためには環境を整えることがとても大切です。
- 快適な室温に調整する
- トイレをきれいに整える
- ゲージなどのハウスを清潔に保つ
- まめに新鮮な水に交換する
- 年齢や栄養を考慮した食事を与える
- 一緒に過ごす時は、飼い主がイライラしない
- 家族内でけんかをしない
ワンちゃんにとって、居心地のいい場所を作ってあげてくださいね。
ストレスフリーのためにしつけをする
犬が穏やかに過ごせる環境を作るためには、しつけも必要です。
犬のしつけが大切な一番の理由は「ワンちゃんと家族が幸せになること」です。
- 犬との触れ合いが増える
- コミュニケーションの向上につながる
- 普段と違う行動をした場合に気づきやすい
正しいしつけをすることで、ワンちゃんもストレスフリーになれます。
犬のストレス発散方法
続いて、ストレスの発散方法をご紹介します。
ワンちゃんにストレスサインが見られた場合、そのストレスを発散させてあげることが大切です。
発散させてあげるとワンちゃんも快適に暮らせます。
散歩して運動不足を解消
「運動」は、新陳代謝を上げて、健康状態を良くしてくれます。
散歩は外の世界とコミュニケーションがとれるので、気分転換にもなります。
とはいえ、適切な散歩の時間や距離は、ワンちゃんの年齢や体の大きさによって様々です。
散歩の時間や距離をまとめた記事もありますので、ぜひ併せてお読みくださいね。
スキンシップでコミュニケーションをとる
犬は群れで暮らす習性があるので、仲間と触れ合ったり、舐めあったりすることでコミュニケーションを取ります。
その習性により、撫でてもらう、触ってもらうなどのスキンシップを喜びます。
時間のあるときは、たくさん触れて、たくさん撫でてあげてくださいね。
噛むおもちゃやおやつを与える
犬の「噛む」という行動にはいろいろな理由があります。
甘えたいとき、構ってほしいとき、怖いとき、寂しいときなど様々です。
ストレスの発散方法として、噛むためのおもちゃやおやつを与えてあげましょう。
ただし、おもちゃは犬が安全に遊べるか、おやつはそのまま飲み込んでしまわないか、注意してあげてくださいね。
犬の「噛む」行為の記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
犬のストレスサインを見逃さずに愛犬と楽しく過ごしましょう
今回は、犬のストレスサインについてお伝えしてきました。
- あくびをする
- 足や尻尾をしきりに噛む
- 耳を後ろに倒す
- 目をそらす
- 尻尾が下がる
- 体を小刻みにブルブルと震わせる
- 地面のにおいを嗅ぐ など
噛みつく
吠える
唸る
ハアハアと激しく呼吸する
歯を出して威嚇する
逃げたり隠れたりする
マウンティング など
散歩や運動を嫌がる
寝てばかりいる
食欲がない
脱毛、または脱毛するほど体を舐める
皮膚炎になる
異常行動を行う(自傷行為など)
下痢や嘔吐 など
ストレスサインを出している原因はこちらです。
- 寂しさを感じているとき
- 怖いと感じているとき
- 疲れたり、しんどいと感じているとき
原因を軽減させたり、発散させたりする方法は以下の通りです。
- 心地のいい環境を整える
- 正しいしつけをする
- 運動不足を解消する
- スキンシップを行う
- おもちゃやおやつを与える
ワンちゃんのストレスには、飼い主さんとのコミュニケーションがとても大切です。
そのためには飼い主さんが、しっかりとしつけをしてあげましょう。
そうすれば、ワンちゃんもストレスフリーに過ごすことができますよ。
楽しくストレスフリーに過ごすために、スキンシップを増やすために、しつけも意識してみてくださいね。
あなたとあなたのワンちゃんが幸せに過ごせますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。