
一度吠え始めるとなかなか止まなくて困っちゃう。



吠えられると、ついついおやつをあげたりしちゃうんだよね…
ワンちゃんが吠えるのをやめずに困ってしまったことはありませんか?
ワンちゃんを飼い始めると悩まされることのひとつに、この無駄吠えが挙げられます。
そのなかでも、飼い主さんに甘えてどんどんエスカレートしていくのが「要求吠え」です。
この記事ではこの要求吠えの原因と、効果的なトレーニングについて解説していきます。
- 無駄吠えにはどんなものがあるか
- 要求吠えの原因
- 効果的なトレーニング
- 要求吠えが治まらないときはどうするか
無駄吠えにはどんなものがあるか


犬は言葉を話しません。吠えることは、犬にとってコミュニケーションのひとつと言えるでしょう。
実際、番犬として吠えることが役に立つ例もあります。
しかし、無駄に吠える、なかなか吠え止まないと、飼い主さんも困ってしまいます。
犬が何のために無駄吠えをするのか探っていきましょう。
無駄吠えには、主に以下の3つの種類があります。
- 要求吠え
- 威嚇吠え
- 恐怖吠え
要求吠え
散歩の前、食事の前などに主に飼い主さんに向かって吠えます。
吠える理由は、飼い主さんに何かしてほしいからです。
吠えた結果、散歩に連れて行ってもらえたり、食事を与えられたりした経験から吠えておねだりするようになります。
威嚇吠え
チャイムや来客、家の外の車などに向かって吠えることを言います。
自分の身に危険が迫っていると感じて吠えます。
番犬と言われるように、威嚇吠えは、もともと犬ならある程度は本能として備わっているものです。
しかし、来客に対していつまでも吠えるのをやめないなど、度を越した威嚇吠えは迷惑と言えるでしょう。
恐怖吠え
雷や花火に向かって吠える、あるいは散歩中にほかの犬に向かって吠えるものです。
犬はデリケートな生き物で、特に大きな音には敏感です。
大きな音で不安を感じたり、他の犬に恐怖心を持ってしまうことで恐怖吠えが起こります。
要求吠えの原因


無駄吠えのなかでも「要求吠え」は、飼い主さんとワンちゃんとの関係が原因です。
トレーニング次第で克服できる可能性の高い行動と言えるでしょう。
要求吠えの原因をもう少し掘り下げてみましょう。
構いすぎから来る甘えが原因
犬は賢い生き物です。
要求吠えは、飼い主さんが吠えるワンちゃんに対して構ってあげた経験から生まれます。
うるさく吠え続けるからと、そのたびにワンちゃんのご機嫌を取っていると、学習してしまい、ますます要求をエスカレートさせることになりかねません。
注目されたい気持ちが原因
犬は注目されたい生き物です。
吠えに応じて飼い主さんが構ってあげていると、注目してもらえたり、飼い主さんより自分のほうが優位に立っているという思い込みが生まれてわがままになってしまいます。
つまり、飼い主さんがワンちゃんを必要以上に構ってあげた結果が、要求吠えにつながっているということですね。
効果的なトレーニングとは


要求吠えは、飼い主さんがワンちゃんを必要以上に構ってしまったことが原因で起こってしまうことが分かりました。
原因が分かったところで、早速トレーニングを始めていきましょう。
- 無視する
- 吠え終わって静かにしたら褒める
- コマンドで気をそらす
- 散歩や食事の時間を変える
1.無視する
要求吠え対策で最も効果があるのは、吠えに反応しないこと、つまり「無視する」ことが大事です。
要求吠えに対して飼い主さんが何か反応してしまうと、ワンちゃんは飼い主さんが反応してくれることに喜びを感じるので、「吠えればかまってくれる」と勘違いしてしまいます。
吠えている時にはつい何かしてあげたくなるものですが、要求吠えの時には「反応しない」ことが大切なのです。
2.吠え終わって静かになったら褒める
飼い主さんが無視や無反応をして、ワンちゃんが吠えても要求は通らないのだと分かれば、そのうちに自分で吠えることを止めます。
吠えるのを止めて、静かになってから、たくさん褒めてあげましょう。
犬は飼い主が反応してくれることに喜びを感じるので、「吠えるのを止めれば飼い主さんが喜んでくれる」と学習するはずです。
少し泣き止んだからと言ってすぐに褒めてしまうと「要求が通った」と犬が勘違いしてしまうことがあるので、タイミングをしっかり見極めることが重要です。
吠え終わり、ワンちゃんが落ち着いたことを確認してから褒めてあげて下さい。
3コマンドで気をそらす
コマンドを出して気を逸らすことも効果があります。
これは要求吠えを止めさせるのではなく、別のことをするように誘導して、「要求から気を逸らさせる」やり方です。
無視や無反応だけでは要求吠えがなかなか治まらないワンちゃんには気を逸らせることを試してみましょう。
「おすわり」や「お手」など、あくまでも飼い主さんの指示を聞かせるようなコマンドを出します。
ワンちゃんと飼い主さんの主従関係を明確にすると、ワンちゃんもわがままに振舞わなくなります。
飼い主さんの言うことをよく聞いたら、「頭を撫でる」「抱っこをする」「おやつをあげる」などでしっかり褒めてあげましょう。
4.散歩や食事の時間を変える。
ワンちゃんは賢いので、いつも同じ時間にご飯をあげたり散歩をしていると、「そろそろご飯かな」「散歩の時間だ」と判断して飼い主さんに要求することがあります。
時々いつもとは違う時間に散歩に連れ出すなど、リズムを変えてみましょう。
吠えられたら散歩に行くなど、ワンちゃんの要求に合わせて散歩や食事の時間を決めないことが大切です。
また、飼い主さんが食事をするときに要求吠えが多い場合は、ワンちゃんをケージなどに入れて、飼い主さんが食事をする場面を見せないようにするのも効果があります。
要求吠えが治まらないときは


ここまで、要求吠えをやめさせるためのトレーニング法をご紹介しました。
しかし、躾はなかなか一日では身につかず、長い目で見る必要があります。
なかなか効果が出ない場合は無駄吠え防止グッズを使うのも一つの手です。
無駄吠え防止グッズには主に以下の3つのものがあります。
超音波
バイブ
スプレー
超音波
犬が吠えると同時に超音波を発生させる仕組みです。
この超音波は人間には聞こえませんが、犬には不快に感じられ、吠えることをやめるようになります。
設置しておくだけなので特に外出時や留守番中に効果的です。
安全で犬に負担の少ない方法です。
バイブ
首輪などに装着して、振動を与えることで犬の注意を惹き、無駄吠えを抑えます。
正しくフィットさせて装着することが大事です。
繰り返しトレーニングを行うことで、振動に慣れてもらいましょう。
また、ワンちゃんに過度なストレスを与えないよう、あまり長時間の使用は避けるとよいでしょう。
スプレー
レモンやシトロネラなど、犬が嫌がる香りの成分が含まれています。
無駄吠えしたタイミングでスプレーをして、吠えを抑制します。
小さく持ち歩きしやすいですが、屋外の風や雨などでスプレーがうまく噴射できないことがあるので、屋内で使用するといいでしょう。
ワンちゃんの顔にスプレーがかかると刺激が強いので、直接顔に当たらないようにしましょう。
いずれの方法も、刺激に慣れてしまうと効果が薄れてしまうので、グッズを使用しながらトレーニングも継続することが大切です。
要求吠えをなくして犬と良い関係を作ろう
これまで、ワンちゃんの要求吠えの原因、トレーニングのしかた、吠え防止のグッズなどを紹介してきました。
無駄吠えには主に3つの種類がありました。
- 要求吠え
- 威嚇吠え
- 恐怖吠え
その中でも要求吠えは、飼い主さんとワンちゃんの関係から発生するものでした。
要求吠えは以下の原因が挙げられます。
- 構い過ぎから来る甘え
- 注目されたい気持ち
要求吠えを効果的に治すトレーニングには次のものがあります。
- 無視する
- 吠え終わって静かにしたら褒める
- コマンドで気をそらす
- 散歩や食事の時間を変える
トレーニングと並行して、効果の高い吠え防止のグッズを使う方法もご紹介しました。
それぞれの特徴をよく知って、ぴったりのものを見つけましょう。
また、グッズを使うだけでなく、トレーニングも並行して行っていきましょう。
- 犬にとって不快な音波を出す超音波グッズ
- 振動で注意を惹くバイブ
- 犬の嫌がる香りの出るスプレー
ワンちゃんにとっては「無駄吠え」はありません。
無駄な行動ではなく、吠えることで飼い主さんに向かってメッセージを送っています。
なぜ吠えるのかをよく考えて、ワンちゃんの気持ちに寄り添った行動ができるようになれば、自然とワンちゃんとの良い関係が作れるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。